台湾遠征記 ~その1 旅立ち~
1.プロローグ
■ 旅のいきさつ
いま僕は、Fragrant Driveのライブに通っている。
Fragrant Driveは2018年12月に結成された6人組のアイドルグループである。
そんな彼女たちが台湾への初海外遠征が決まったので、一緒に行くことにした。
はじめての海外遠征は特別なもの。
今までいろんな場所へ遠征してきたけれど(普段から毎週末遠征しているようなものなのだけれど)、初の海外遠征はやっぱり特別な意味をもつ。
今まで2回、別グループで海外に遠征しているのだけれど、海外遠征はすごく特別だった。海外で関わったオタさんは特別な感じがするし、メンバーたちも海外の前と後とでは、変化があったように感じる。
そして海外では奇跡が起きたりする。
だから、フラドラについてもその変化を目撃したかったし、しっかりと実体験として味わいたかったから、海外へ行くことにした。
■ 旅のテーマソング
今回3回目の海外遠征で、いまいちみんな行くかどうかわからない感じだったので、初めてひとりで行くことにした。
憧れの海外ひとり旅。
2度目の海外遠征で台湾へ行っているんだけれど、前回の台湾遠征では観光をほぼしていなかったので、今回は時間も余裕があるしどこか観光をしたいと思ってネットで調べていたら、こんな場所をみつけた。
このPVの冒頭が台北市内の四平陽光商圏というところらしいのだ。
これはぜひ行って写真に納めたい!
そして、この曲がこの台湾遠征ひとり旅の雰囲気にぴったりなので、勝手にテーマ曲に決めることにする。
旅にはテーマが必要なのだ。
テーマ曲があるとなおいい。
■ 日程(超弾丸ツアー!)
6/22(金) 栃木(仕事終了後)→蒲田(前泊)
6/23(土) 蒲田(深夜)→羽田(早朝)→台北
6/24(日) 台北
6/25(月) 深夜 台北→羽田→栃木
ざっとこんな感じの日程。
2泊4日の弾丸ツアー・・・。
まぁでも、こんな弾丸もあとになったらきっといい思い出になるんだと思う。
2.出国前夜~羽田空港
仕事を定時で終えた夕方、僕は一路、東北新幹線で東京へと向かう。
東北新幹線の車窓から望む夕日。
素敵な景色が、これから始まる旅を予見させる。こういうの、素敵だよね。
飛行機は早朝5:25羽田発のタイガーエア―(台湾のLCC)なので、4時前にはチェックインする必要がある。
そのため、蒲田のホテルに泊まって、早朝バスで羽田へ向かうことにした。
ただ、台湾でイモトのWifiを使う予定で、空港で借りる必要があるんだけれど、営業開始時間が4時。それだと時間的に厳しいので、前日に受け取ることにした。
そこでまず向かう先は羽田空港。
やっぱり空港に来るとわくわくする。
しっかりWIFIを受け取って、前泊地の蒲田へ。
蒲田の東横インに着いたのが夜9時。
朝は(深夜は!)2時に起きて、3時前にホテルを出る必要があるからすぐ寝ないといけないんだけど、なかなか眠れない。
遠足前の小学生のような気持ち。
結局3時間ぐらいしか眠れなかったのだけれど、ホテルを出て蒲田駅前のバス停へと向かう。
こんな深夜にバスが来て乗り込んでしまったら、どこか知らない場所へ連れられていってしまうような感じもする。
ほんとにバスがくるかちょっと不安。
深夜3時の蒲田駅前は、金曜の夜からずっと飲んでいると思われるサラリーマンの集団が少しいるぐらいで、ほぼ人はいない。
でも、バス停にいると、10人ぐらいの列が形成される。
しかも僕以外みんな女性。
きっとLCCで台湾へ行くのは女性が多いんだろうと思う。
だから僕も女性になりきる。
(話が逸れてしまうけれど)そもそも、今回行こうと思っている四平陽光商圏は、女性のひとり旅のオススメとして書かれていた。
インスタ映えするところらしいんだけれど、どうも昔から僕は、雑貨屋さんとか、綺麗な喫茶店とか、女性が好きそうなものに憧れるし好きなのだ。
中身は乙女なんじゃないかとさえ思う。
だから、恋多きOLとしてこの旅をはじめよう。
さて、バスがやってきた。
バスの行先は羽田空港。(天国とかじゃなかった!よかった!)
正直、本当に来るかどうか不安なところがあったから、ほっと一安心。
バスに乗り込み、先頭座席に座る。
こういうのも素敵だよね。深夜のバスで空港へと向かう。
早朝3:40の羽田空港。
人はまばらだけれど、ベンチでは結構横になっている人がいる。
この空気感。旅立ち前の高揚感。わくわくが止まらない感じはすごく好き。
そして、使う航空会社はいつもの「イエッタイガーエアー!ファイボワイパー!!」(正確にはタイガーエア―(台湾のLCC))
マスコットがかわいい。
荷物チェックと出国手続きをすませて、いよいよ機内へ。
窓の外に見えるのが、これから乗るタイガーエア―の台北行き。
座席はこんな感じ。
やっぱりLCC。前の座席との間隔はすごくせまいけど、僕ぐらいの身長で体型だったら、そんなにきつくない。
そして、いよいよ離陸。台湾へいざ。
その2へ、つづく。