アイドルグループFragrant Drive(フラグラントドライブ)が4人の新メンバーを迎え新体制となり、再スタートしました。そこで、今回は、このグループの成り立ちやコンセプトといった視点で書いていきたいと思います。
※この記事は、私の推測や推論が多分に含まれています。間違っている点や事実とは異なることがあるかもしれませんが、それを承知の上で読んでいただけるとありがたいです。
Fragrant Driveとは
まず、Fragrant Driveがどんなグループかと言ったところから書いていきます。
Fragrant Driveは日本コロムビア※のアイドルレーベル「Label The Garden」所属で2018年12月に結成されたアイドルグループです。
※現在は別事務所所属。
メンバーは、
1期:板橋加奈、伊原佳奈美、片桐みほ、加藤真凛、西岡玲菜、葉山ゆず、(坂下雅)
※():坂下雅は2019年2月に脱退
2期:板橋加奈、伊原佳奈美、片桐みほ、辻梨央、三田のえ
3期:板橋加奈、片桐みほ、辻梨央、千代田流季、小日向美咲、三丸結愛、乃上恋々
作品は、メジャーシングル2作、配信リリース1作があります。
メジャー1作目「胸の奥のVermillion」
メジャー2作目「ガルスピ~Smells Like Girl Spirit~」
配信リリース「ふたりのストーリー」
他にもカップリング等オリジナル曲が計10曲あります。
成り立ち
結成の経緯ですが、Clef Leaf(クレフリーフ)とseeDream(シードリーム)が2018年12月に統合されFragrant Driveとなりました。
(...と、メンバーも公式も書いているのですが、ここは疑問点があるので、私のあくまで推測(妄想)を追記しておきます。
最初にLabel The Gardenの経緯を説明しますと、seeDreamがまず母体としてあります。いわゆる研修生グループの位置づけです。
そこから、2016年9月にFlower Notesが第一弾メジャー選抜として結成されます。その後、第二弾のメジャー選抜としてClef Leaf、第三弾のメジャー選抜としてShine Fine Movementと続きます。
流れからすると、第四弾のメジャー選抜がFragrant Driveで、その選抜にClef LeafメンバーとseeDreamメンバーが全員合格となったと考えるのが自然だと思われます。
ただ、そのあたりは統合、合体という言葉で表現されています。)
名前の由来
Fragrant=「香り」、Drive=「衝動」
と言った意味の言葉をかけあわせて作られたと思われるグループ名。
Driveは、今までのLTGグループから音楽用語と推測されるので、ロックやジャズで使われるドライブ感のドライブだと思われます。
ちなみに、他のLTGグループの由来は
Flower Notes・・・Flower=「花」、Notes=「音符」
Clef Leaf・・・Clef=「音符記号」、Leaf=「葉」
Shine Fine Movement・・・Shine=「光」、Fine=「元気」、Movement=「拍子」
ただ、私はこれだけではないと考えます。
ここも私の推測を書いていきます。
Fragrant Driveの3人が所属していたClef Leafの最後の楽曲が「キンモクセイ」。
これはClef LeafがLabel The GardenのSHOWROOMイベントで勝ち取った楽曲で、ラストライブで披露されていますが、このキンモクセイの英訳がなんと「Fragrant Olive」なのです!!
おそらく、こちらとかけていると思われます。
キンモクセイからFragrant Driveという名前を作ったのか、もしくは逆にFragrant Driveが先にあって、キンモクセイという楽曲を作ったのかはわかりませんが、金木犀は香りといったイメージが強くあるので、葉(Clef Leaf)から香り(Fragrant Drive)へと繋ぐ大きなキーであることは間違いないと思います。
コンセプトについて
そして、次にコンセプトについて書いていきます。
「世界中を幸せな香りで包みたい」
これが公式に出されていて、メンバーがよく口にするコンセプトです。
ただ、このコンセプトですと、「胸の奥のVermillion」で描かれる情熱や、「ガルスピ」の少女の強い意志を説明するには、少し弱いように感じられます。
そこで、KawaiianTVのLTGストーリー※の中でプロデューサーの貝塚氏が口にしたワードを元に考えていこうと思います。
※KawaiianTVは、よしもとがCSで制作していたアイドル専門チャンネル。そこで、14少女奮闘記(のちに、LTGストーリー)という冠番組が隔週で放送されていました。
それは、Fragrant Driveの衣装をオファーするシーンで、貝塚氏は「朱雀のイメージでお願いしたい」と発言しています。
つまり、表面には出されていませんが、どうも「朱雀」がテーマとしてあるように思われます。
これについてもグループ名と同じく英語で考えてみます。
朱雀の英訳は「Vermillion Bird」。
まさしく、「胸の奥の"Vermillion"」なのです!!
また、朱雀であれば、胸の奥の~の曲中イメージとも合致するように感じます。
さらに話を飛躍させます。
朱雀と言って連想されるものが、火の鳥やフェニックスだと思います。
(調べると、フェニックスはまた異なるもののようですが。。)
手塚治虫の「火の鳥」では、火の鳥は過去へ行ったり未来へ行ったり、時間を超越する生き物として描かれています。
時間を超越する火の鳥は、Flower NotesやClef Leaf、seeDreamといった過去の楽曲を披露するかと思えば、Fragrant Driveの持ち歌(現在)や新曲(未来)を披露することを連想させます。
また、フェニックスは何度もよみがえる不死鳥。
Label The Gardenでは、メジャーデビューしたグループはメンバーの入れ替えをしませんでした。脱退や卒業はあっても、メンバーの追加はしていません。初期メンバーがいなくなった時点で、そのグループは解散してしまいます。
しかし、Fragrant Driveのみが、脱退、卒業があっても、新規メンバーを迎え、まさにフェニックスのようによみがえっています。
もともと、このLabel The Gardenは「庭」。
種があり、花が咲き、葉が生い茂り、光が降りそそぐ。
そこに漂う香りとともに、朱雀が降り立つ情景をイメージすると、Gardenの語源である"Eden"(楽園)が眼前に広がります。
貝塚氏が描こうとしているLabel The Gardenはそういった物語なのではないでしょうか。
※このあたりは、あくまで私の推測にすぎません。
ストーリー
また、面白いことに、Fragrant Driveでは過去とのつながりを意識していると思われるところがところどころに見られます。
たとえば、ガルスピのMVの2番冒頭(1:49~)。
ここに黄色いローカル線が登場し、れなぴがそれに乗らず見送るというシーンがあります。
一方、こちらは同レーベルのShine Fine Movementの2ndシングル「ルミナス」のMV。
こちらも2番冒頭(2:46~)。
この中で、莉子ちゃんが田園地帯を走り抜けるシーンがあるのですが、その向こう側を黄色いローカル線が通り抜けていきます。
そうなんです。ルミナスとガルスピは世界がつながっているようなのです。
他にも胸の奥のVermillionの2番冒頭(1:45~)。
このシーンはまさに、恋花の冒頭。
ちなみに、この曲が披露された当時、恋花はまだカバーしておらず、Flower Notesが解散してあまり月日がたっていない頃だったので、正直かなり驚いた印象が残っています。
こういったところも、まさに火の鳥で、時間を超越し、Fragrant Driveがいろんな時空とまざりあっているような印象を受けます。
他にも探せば、おそらくいろいろ見つかると思います。
そういった視点で見てみるのも、ひとつの面白い見方かもしれません。
まとめ
いろいろ書いてきましたが、4/29に新体制Fragrant Driveがお披露目となり、何度かライブを見に行きました。
正直、すごく良いグループで、歌、パフォーマンス、ビジュアル、どれも抜群にいいなと感じました。
このグループがこれからいろんな方の目に留まり、Fragrant Drive、ひいてはLabel The Gardenの楽曲たちが、多くの人たちに知られることを切に願います。
他にも、思い出せばいろいろ書き連ねたいことが出てきそうですが、それは追々書いていくとして、今回はこの辺で。